ざぁぁ〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・・・・
ざざぁぁ〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・・・・
ざざぁ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・
「僕は・・・・こんな世界望んでない」


生命のない世界・・・正確には一つあるが・・・・その生命も終わりが近づいていた
否・・・終わろうとしていた
この空虚から・・・この悪夢から。
「これで、ようやく終われるよ・・・ようやく楽になれる・・・」
ざくっ
「っぐ・・・」
ぷしゅー
勢い良く頚動脈から噴出す血、しかし
しゅぅぅぅぅ
一瞬にして、傷は修復される。
ざくっ
ぷしゅー
しゅぅぅぅぅ
ざくっ
ぷしゅー
しゅぅぅぅぅ
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・なんで!?、なんで!?死ねないの!?なんでだよ!!!」
目の前のドでかいレイに八つ当たる
「なんでだよ綾波・・・答えてよ!!!」
「貴方が使徒だからよ。」
「だ、誰?」
「貴方が呼んだんじゃない(怒)」
「あ、綾波ぃ」
喜びのあまり涙が出てくるシンジ
「何故泣いているの?」
「嬉しいからだよ。嬉くても泣くの、嬉し涙って言うでしょ」
「嬉しいなら何故呼んでくれなかったの?ずっと待ってたのに」
「え?どういうこと?」
「補完計画が始動したときに”綾波 レイ”という存在が空っぽになって
自動的に4人目になったのよ。」
「あ、そう、よくわからんけど・・・で、僕が使徒っていうのはどういうこと?」
「人間は皆18使徒リリンなのよ」
「つまり、同族争いをしていったって事?」
今までの使徒を思い出し、あんな姿じゃなくてよかった、と思っているシンジ
そしてあることに気づき首をかしげる
「でもさ、綾波、おかしくない?それなら、みんな傷とかすぐ治るはずでしょ?」
「皆”完成された存在”ではないからよ」
意味不明なこというレイ。
「???どういう意味?」
「貴方たち人間は不完全な存在、でも”碇 シンジ”という存在だけが完全な存在、つまり18使徒になったのよ。多分、サードインパクトのせいね。」
あっさりと答えるレイ
「綾波は何で使徒になったってわかるの?」
「私が使徒だからよ、私は第2使徒リリス。あなたの母に当たるわ。両方の意味でね。」
驚愕の事実をいともあっさりとかたるレイ
シンジは”両方”という言葉が引っかかっていた
「ちょっと待って、使徒のほうは番号的にわかるけど、もう片方はなに?」
「私は”碇 ユイ”、貴方の母親と第二使徒リリスのクローンよ。」
「えええっっ!!!」
ちょっと赤面なシンジ君
「つ、つまり母さん?」
「まぁ、血縁的には母ということになるわ。」
「えええええええっ!!!」
「深呼吸して、深呼吸。」
「つまり、クローンだけど母さんはこんな身近なところにいたんだ・・・」
それならば・・・と考える
「じゃあなんでもっと早く言ってくれなかったの?」
「前にいったら、貴方は私を拒絶したわ。」
なるほど、確かに拒絶していただろう、使徒と戦っているときに味方であるはずの人が
使徒だったなんて。
「それで、ここからが本題よ・・・・やり直したいと思わない?」
「はいぃ!?」

「わたしが今日来たのは”神様”に呼ばれたからよ。」
「かみ・・・さま?」
「まぁ、とにかく来てみれば解るわ。ここの神様は少し変だから・・・」
(なにかいやな事があったのか・・・?(汗)
「いいわね?」<ギロッ
「は、はい」
(綾波ってこんな怖かったっけ?)
teleport」
ぐにゃぁぁ
「うぁぁぁぁ!!」
(何で僕ばっかりこんな目にあわなきゃいけないんだ・・・)
シンジの意識は闇の底へ消えていった
(う、うう・・・)
「ここは?」
「久しぶり、いや、君にとっては始めましてかな?・・・碇シンジ君」
(えーっと、誰?こんな人見たことないし、服派手だし。同い年ぐらいか。)
「やはりわからないか・・・」
「すいません」
「いや、いい。わかるはずがないからな。(やはりまだ覚醒していないか・・・)マヤ、あれを・・・」
「はい、お父様」
「ま、マヤさん・・・っていうかお父様!!?」
「はい、どうぞ。」
あっさりと質問を受け流すマヤ
紅茶と赤い飴玉、分厚い書類がわたされる。
紅茶を啜りながら書類を読む
「これは・・・?」
「”碇 ゲンドウ”の補完計画、SEELEの補完計画をまとめたものだ。」
「最終的にはどっちの補完計画が成功したのですか?」
「一応、”碇 ゲンドウ”の補完計画が成功した。しかしイレギュラーがあった。
 お前だよ”碇 シンジ”。」
「でも、みんなL,C,Lになったのでしょう?なぜ綾波とマヤさんだけ・・・・」
(綾波は使徒だからわかる・・・でもマヤさんは・・・)
「この二人は最後までお前のことを心から心配していた・・・どこかの牛や冷血マッドと違ってな。
 だから助けたのだよ。」
「え・・・助けた!?皆を助けられるの!?」
(なら、もう一度皆と会えるんだ・・・)
「ああ・・・不可能ではない。しかし・・・いいのか?」
「えっ・・・なんで!?皆と会えるんだ!!なにを迷う事があるのさ!?」
息を荒くして詰め寄る
「戻ったら、お前は極悪人だぞ、なんったってサードインパクトを起こした張本人なんだから
 おそらく問答無用で殺されるぞ。」
押し黙ってしまうシンジ
(そっか、もう帰れないんだ・・・・)
「おいおい、そう悲観的になるな、悪い癖だぞ。だから最初に綾波に聞かれなかったか?
やり直したくない?って、方法はあるんだ。」
急に明るくなるシンジ
「どういう方法ですか!?」
「過去の世界に戻るんだ。」
「はぁ!?」
眼が点になる、とはこのことだ。
「無理に決まってるでしょう。」
「おれを誰だと思っている?一応これでも神だぞ。」
(忘れてた・・・・)
どう見ても14,5歳の人間なのだ。しょうがないだろう
「まぁ、まず飴でもなめながらこれをよんでくれ。」
シンジは飴を舐めた、ラズベリーの甘酸っぱい香りが口いっぱいに広がる。
「おいしいですね」
「ああ、そうだろう。なんたって果汁100%だからな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もくもくとよみつづけるシンジに神様はニヤリと質のわるい笑みをみせた・・・・
                   


「んで、どうよ?感想は?」
細い体に似合わない派手な服を着た自称”神”がきく
「父さんは・・・本当に母さんを愛していたのでしょうか?」
「鋭いな。しかし、愛していた。」
「ではなぜ母さんの意思を尊重しなかったのでしょうか?」
改まって聞くシンジ
「そんな敬語をつかわなくてもよい。それはだな・・・”Love is blind"だよ。きっと」
「僕には理解できません・・・」
「そのうち解るさ。んで、どうするよ?”還る”か?ここにいるか?」
微妙にニュアンスが変わったことにシンジは気づかなかった。
「帰らないとどうなりますか?」
「どうもならねぇよ、ただ”碇 シンジ”がここにいるだけ。歴史は繰り返されない」
神様は平然と言い放った
「まぁ、俺の外れたことのない勘によれば”碇 シンジ”は”還る”がね。だから、訓練でもしながら考えな。」
「訓練?何故そんなこと・・・」
「あほか!?お前が還るのに戦闘ができなくてどうする?いままで生きていたのが奇跡なんだぞお前は!!」
(僕が帰るのが前提か・・・でもまぁ強くなれるならいいか・・・)
強くなっても帰らなければ意味がないことに気がついていないシンジであった。
「じゃぁ、よろしくお願いします。」
「うむ、特別に稽古をつけてやろう。」
というと、どこからか白髭を持ってきて仙人っぽくするが、顔は15歳のままでありなんとなく笑える。
「まず、お前は魔法から始めるのがよいから、精霊と契約しなくてはならない。」
「火水木金土に闇光、空がある。どれがよい?ちなみにレイは空、マヤは金の精霊と契約している。どれでもよいぞ
全部でも
最後の言葉は小さすぎて聞こえなかった。
(うーん火・・・は暑そうだし水・・・はつめたそうだし木、土はぴんと来ないし・・・金、空はかぶっちゃうし・・・闇、光はかっこいいけど・・・似合わないかなぁ)
なんて考えてるうちに神様が
「えーいじれったい。考えなくていいからすべての精霊と契約結んでこい
ほれ、手紙じゃ。」
というと
I am master of god....
ぐにゃぁぁ
(やっぱりこの展開か!!)
どこまでもついていないシンジであった
「う・・・ここは?」

(また、ずいぶんと明るいところだなぁ)
広い草原に横たわっているシンジ。
「おぉーい、だいじょうぶかぁ?」
「ん、どなたです?」
「それはこちらの質問だぁ」
「あ、すいません、僕、碇シンジっていいます。神様?の紹介でここに来ました
 これ、神様からの手紙です。」
といって手紙を渡しつつ、その人の顔をよく見る。
30代後半の農家の人みたいだった。
(あれ、ここ、精霊の住んでいるところでしょ?何で人間が?)
その農家の人は手紙を受け取り、器用に封を開いた。
そして、読み進めているうちに顔が青くなってきた。そしてシンジと手紙を交互にみる。
「?」
何のことだか見当もつかないシンジはキョトンとするばかり。
「と、とにかくボスに合わせるしかないかぁ、あ、自己紹介が遅れたぞぉ
 土の精霊です」
「はい?」
余りにあっさり言われて呆然とするシンジ
「土の精霊です。」
(う、うそ、農家のおっさんじゃなかったの?)
再起動をはたしたシンジ
「よ、よろしくお願いします。」
「おう、ついて来い。」
とことこと歩くシンジと精霊。
歩くこと実に40分ようやく神殿に着いた。
シンジを門の前に待たせておき、土の精霊は門の中に入っていく
「ボス〜。手紙と客が来ましたぜ〜」
「そのボスという呼び方をやめんか!!」
「すみません、ボス」
「だから・・・お、すまんな。ふむ手紙か。」
触った瞬間に内容を読み取り
「客を丁寧にとおせ。」
「了解だぜ、ボス。」
シンジが入ってくる。
「ようこそ、碇 シンジ君。」

シンジが呼ばれたところはなんというかもうたぁいへん!!って感じの場所でした
ふつうの一軒家っぽいつくりでした。
中に入ってみるとやっぱりふつーの一軒家でした。
以上レポートをしゅうりょ・・・うできなさそう・・・っていうかやばっ、ばれたぁぁ
「しぃー。」
「あ、あなたは・・・なんでこんなところに!!」
「声がでかいって、シンジたちにばれるだろ!!」
ニヤリとしていう
「こんな面白いこと見逃せるか!!」
それは、いたずらを思いついた餓鬼の見せる最悪チックな笑顔だったという。
あ、シンジたちのほうに戻ります。
「さて、碇シンジ君だったな。」
「はい。」
(お爺さん・・・だなぁ)
「”アレ”からもらった手紙は読んだよ。しかし・・・全部というのは普通の人間には無理だろう。
 せいぜい2〜3個だろう。」
「そうですか・・・」
(神様のこと”アレ”なんていえるのかこの人は・・・すごいな)
だから”あれ”は本当に神様かどうかわかんないだろ!!
「それに・・・精霊を使うには媒介が必要だが・・・これはミスリルをつかっていてな、ふつうの
人間には扱えんのじゃ」
(やっぱり、そう簡単に力は手に入らないよなぁ・・・あれ、でも?)
「じゃぁ、何故レイとマヤさんは精霊と契約しているのですか?」
「れい・・・まや・・・おお!あの別嬪さんたちのことじゃな・・・あれはかわいいから・・・ではなくて
レイは2使徒、マヤも18使徒として覚醒しておるのだ。」
「え・・・じゃ「シンジも18使徒として覚醒している」・・・だれ?」
後ろを振り向くと・・・そこには
「神様・・・?」
”わたしは神様では無い”というたすきをかけながらVサインをしている神様・・・
ボス(仮名)もあきれて
「馬鹿だ、馬鹿がいるぞ・・・つまみだせ」
「「「「はっ」」」」
「ちょっとまて、話をさせろ。」
といい話を始める
「シンジ、俺はお前に飴を上げただろう。」
「はい・・・」
”それが何か”?という顔で神様を見るが、ボス(仮名)はなぜかキレていた
「まさか貴様・・・またやったのか?」
「おう、やったぜ」
自信満々に答える神?
「あの、何のことでしょう?」
「あの赤い飴は、S2機関なわけさ、つまり、君は使徒(はぁと)」
「だ、だまされた・・・じゃ、じゃぁ果汁100%っていうのも・・・」
「もちろんう・そ(にっこり)」
「や、やられた・・・」
「つまり、全部と契約できるわけぇ、ミスリルももてるわけぇ〜わかったぁ?」
「おい、こいつをつまみ出せ。」
「「「「はっ」」」」
精霊たちが神?をつれていく
汗をかきながらボス(仮名)
「ま、まぁ、ミスリルをもって帰るがよい、ちなみにどの形がよい?」
「えーっと、じゃぁ・・・」
(みんなを守るためだから(一部の人以外)盾かなぁ)
「盾でお願いします。」
「わかった、二日後ぐらいには届けさせよう、で、これが精霊の持つ特殊技能をまとめた紙じゃ。
帰ってから読むといい。精霊を呼ぶときには盾の中心の宝石に祈るのじゃ。」
「はい、いろいろとありがとうございました。」
「うむ、しっかりがんばるのじゃ。また、会うかも知れんぞ。」
そしてシンジは帰っていった。
二日後には見事な盾が届いた。

真ん中に薄紫の宝石がついた立派な盾を使う訓練をして5ヶ月。ようやく慣れてきた。
力が大きすぎるのだ。制御が難しい。暴走する事もしばしばあった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さて、準備は整ったか?」
「・・・はい。」
「はい」
「はいっ」
レイ、マヤ、シンジの順で答える。
「これから・・・そうだな2010年ぐらいに戻す。」
「え・・・2015年じゃないのですか?」
マヤがたずねる
「お前らに効果的なNERVのいじめ方を教えてあげよう」
ゴニョゴニョ・・・
「酷い・・・・」
「最悪だ・・」
前にいるいたずらっ子顔の神様を見る
「ふふふ・・・では、がんばれ。」
ぐにゃぁぁ
「やっぱりこの展開(ですかぁ)かぁ〜」
「・・・やっぱり」
(やっぱりマヤさんもレイも経験したんだ・・・)
内心で汗をかくシンジ。
=====神の部屋=====
「おい・・・さつき!」
「なんでしょう・・・わが主よ。」
「わかっているくせに・・・いくぞ。」
「はっ」
そして・・・誰もいなくなった
=====異世界?=====
「あの人・・・結局誰だったんだろう?」
シンジがつぶやく。
ほかの面々は首を傾げるだけだ
シキが厳かに発言した
「俺もよくは知らんが・・・あのレンを一撃で倒すらしい。」
「なにっ!!」
ほかの精霊が驚く。
「レンって?」
「ああ、俺等のボスのことさ。」
脳裏におじさんの姿が浮かぶ。
「あの人・・・やっぱり強いんだ・・・」
「そりゃ、俺たちを束にするよりずっと強いぜ」
「・・・・まじ?」
精霊の強さを知っている3人が驚く。
「そのレンを一撃でを倒すなんて半端ないな・・・」
「お・・・つくぞ・・」
ぶぁぁぁ・・・
2010年6月6日-----------------
NERVの存在意義がなくなった瞬間だった。

2010年6月6日-----------------
NERVは大混乱していた
上層部もあせっていた。
”超”有能オペレーター3人と
過去は白紙、NERVの集大成、人類補完計画の要
----------綾波レイ
突然の失踪・・・・
そして サードチルドレン(予定)の
碇 シンジ-----------
NERVの監視を振り切った・・・家出だった。
======NERV上層部=======
「失踪者の足取りはつかめたか?」
「依然としてつかめません。」
「捜索を急げ・・・」
「はっ。」
「レイは見つけ次第3人目に変更せよ。」
殺せ、ということだ
「はっ。」
内心嫉妬しまくっている金髪マッド。でも逆らえない。
・・・・母と一緒だった
「下がれ。」
「はっ。」
「いいのか碇?」
禿げが目立ち始めた初老の男が聞く
「問題ない・・・所詮は子供だ。」
「だと・・・いいのだがな」