「ぷはぁ〜・・・」
マヤがじぃっと見つめていることに気がつく
「ん?どったの?」
「いや・・・シンジ君いくつだったっけなぁって・・・」
ぎくぅ・・・やばっ
「2・・・20です・・・」
「あれ?足し算までできなくなってしまいましたか・・・
 14+5は・・・いくつですかね?」
「えと・・・20じゃないっすかね・・・
 ・・・・・・すいませんすいません謝るからマヤスペシャルはやめてマジで頼む!!」
ぎぶぎぶ!!なんていいながら・・・
「んで・・・いったい何の用っすかぃ?」
「あのさ・・・シンジ君・・・今日何年何月何日?」
「今日は私の20・・・あ、いや19の誕生日だから2015年6月6日ですがなにか?」
「はぁ〜〜〜頭痛い」
「いい脳外科紹介しますよ」
「そうね。手術してもらってきて。NERVで。」
あっ!なんて顔して思い出してんじゃねぇよ馬鹿シンジ!!
なんて声が聞こえそうだった。
「そうでしたね・・・で?どうします?NERV行きますか?」
「お任せしますよ。Radiant司令、碇シンジ殿」
もう投げやりといった感じのセリフがきた
「んじゃぁ見ていよう。だってそのほうが面白いじゃん。あ、
 アルクに待機って言っといて。初陣は約束通りあいつで行こう。」
・・・じゃんけんで決めた順番だった。


そして僕は還った
     act.2 2015年6月6日 晴れのち使徒のち血の雨

「パターン青!使徒襲来です!」
みりゃぁわかるわよ!なんて突っ込みを入れたくなった牛も
ちょっとびびっちゃったりして何もいえなくなった
「ミサト、でるわよ!」
「まかせた!!」
みんな思った。
赤毛猿と牛はあほか?
ダミーぐらい使えやぁ!何のために作ったと思ってるんじゃぁ!!
なんて技術班の怒りと
無様ね・・・
という金髪と
大破させたら整備すんの俺らなんだからなこらぁ!!
なんていう整備班の怒りが
・・・・・・動物に聞こえるわけもありませんでした。
「オールグリーン。ハッチ開きます。」
・・・・・・手際が悪い。
オペレーター3人組がいなくなってから副オペレーターや戦自などから引き抜いた
オペレーターを使っているがあの三人とは手際が違いすぎる
あの3人、どこでなにやってんのよ!!
なんてぶちぎれてみた。そんな鬱憤を晴らすべく
「アスカ。やっちゃいなさい!」
何をだよ!!みんないっせいに突っ込んだ
作戦は?ないの?
しかし猿には聞こえたらしい。
「だから任せなさいって!!」
何がだからなのかわからんがわかったらしい。
わからんがわかった・・・複雑だね。なんて好々爺冬月はしみじみと思った。
オペレーター3人と碇シンジ、綾波レイという重要な手駒を失ったNERVは
急遽ドイツから惣流・アスカラングレーを招集。
シンクロ率は70%を超えるがATフィールドの製作には至ってない。
・・・・・・まずいな。
冬月の頭の中はすごく回転している。
初号機がいなくて大丈夫なのかと。
碇シンジがいなくて大丈夫なのかと。
5年間探し続けた。それでも見つからない。
まだ回転し続ける。
ぷしゅー・・・
オーバーヒートした冬月は頭から煙を出しながら沈んでいった。
「つあぁぁぁっ」
烈火の気合とともに強烈な回し蹴りがはいる。
そこから波動拳コマンドを入れてすぐさまキャンセル、
ダッシュ後の強パンチを入れて・・・などできるわけも無く。
がきぃん!!
それどころか相手のガードで体勢が崩れたところに
ずばん!!
相手の超必殺技「ホーリーランス」(そんな名前じゃないです)
をいれられてしまった。
やばい、とられる。
そんな瞬間。
「はーいどうもぉ!!」
陽気な人の声が聞こえてきた。

第二話 了